永瀬内科|院長の日記

院長の日記(バックナンバー)

永瀬内科から初めての英文論文が発刊(2008/11/21)


<クリックするとPDFが表示します>

このたび永瀬内科から初めての英文論文が発刊されました。

高血圧の専門国際誌であるHypertension Research の最新号(31巻)の1643-1650ページに掲載されたもので、筑波大学時代の研究グループの平山暁 筑波技術大学教授、植田敦史 なめがた地域総合病院内科科長、樗木隆聡 国際医療福祉大学講師、青柳一正 筑波技術大学東西医学統合医療センター長、小山哲夫 茨城県立医療大学学長との連名の論文です。

高血圧の治療薬として広く使われているアゼルニジピンの投与によって、腎臓の酸化還元状態が改善することを明らかにしたものです。私たちが生きている限り、腎臓をはじめとした臓器は活性酸素による障害を受け続けて老化していきます。活性酸素の害から体を守るためには食事や薬の抗酸化作用を持った成分が重要な働きをします。この論文は高血圧の治療薬が血圧を下げるだけでなく、抗酸化作用で腎臓を保護していることを示したものです。これは私たちが長い間取り組んできたL-band 電子スピン共鳴法という、新しい活性酸素測定技術の成果です。

新しい発見を世界に向けて発信することに生き甲斐を感じていた筑波大学時代の気分が戻ってきました。開院してちょうど1年が経ち、新たな気分で毎日の診療に取り組んでいきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

バックナンバー


TOP